シリアってどんな国?

シリアってどんな国?

シリアイメージ.jpgシリアは中東にある国です。
中東と聞くと、「紛争の絶え間のない、テロリストが沢山いて、危険でなにか暗い感じのイメージ」を浮かべる人も少なくないようです。
でも、シリアは全くこのイメージとは正反対の国です。
そのことは、一度でもシリアを訪問すればすぐにわかるでしょう。
「外国人の女性が、なんの不安や不快感もなく、安全に独り旅できる国」と言えばおおよその感じはつかんでいただけるのではないでしょうか。
大金持ちはいないようですが(多分)、路上生活者もいない国です。
街や道路もよく清掃されています。
イスラム教徒が殆どですが、宗教を他人に強要したりすることもありません。
シリア人は自国の歴史・文化に誇りを持ち、人生全体についてもゆったりと構え、他の人達との関係を大事にしているように思われます。
知らない他人はできるだけ無視したいとする昨今の日本人とは、大きな違いを感じます。

ダマスカスローズ.jpgシリアは、数千年という大変長い歴史を持っています。
ダマスカス(シリアの首都)に人が住んだのは8千年前という記録があり、紀元前4千年前にはすでに町ができ、ダマスカスは世界最古の町とも言われています。
この地は文明の十字路とも言われ、多くの人種や文明・文化が流入し、交錯し、それらが積層された形で遺っています。
アッシリア、ヒッタイト、古代ギリシャ、古代ローマ、古代エジプト、ペルシャ、ビザンチン、オスマントルコ、アラブ等々、私たちが世界史で習ったことのある文明・文化の殆どがこの地で花を咲かせ、戦って入れ替わり、支配して支配され、それらが長い壮大な歴史の中に連綿と続き、その痕跡をシリアの至る所に見ることができます。
ダマスカス、アレッポの町やパルミラ遺跡等々、世界遺産に登録されているものも沢山あります。

シリアの少女01.jpg【日本シリア親善協会代表 佐藤義隆(芝浦工業大学教授)】





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